1: 脳磁図の原理
電流が流れると流れる電流の方向に対して右回りの方向に磁場が発生します。脳内の神経活動によっても同様に極微小な磁場が発生します。脳磁図はこの神経活動電流によって発生する極微弱磁場(地磁気の1億分の1以下)を、SQUID(超伝導量子干渉素子)で頭皮外から非侵襲的に計測し、計測した磁場信号を電気信号に変換し、信号の発生源、波形、信号に含まれている成分を解析して脳の機能を調べる装置です。
微弱な磁場を計測する為、磁気シールドルームの中で計測が行われます。
検出コイル
SQUIDセンサーは脳内からの磁場を検出するために、検出用コイルに接続されています。この検出コイルは大きく分けて3種類、マグネトメータ、軸型、平面型グラジオメータがあります。軸型は上下のコイル、平面型は左右のコイルの面積が等しく互いに逆特性(逆方向)に巻かれています。
検出コイルの種類
このコイルの面積、精度、逆極性にまかれたコイル間の距離により、計測される磁場の大きさ、信号対雑音比、検出される信号の大きさと信号源の位置関係等が変わるので注意が必要です。(メーカーにより異なる可能性があります。)